3回目の人工授精を実施しました。
精子の運動率が基本低め、でも低すぎて可能性ゼロというわけではないということで、人工授精を実施する運びとなっております。
人工授精は毎回、精子の運動率を測定してもらえます。
精子の運動率は、毎回数値を見て夫がかなり試行錯誤してくれました。
この記事では3回目の人工授精の体験談と、精子の運動率改善の試行錯誤についてまとめていきます。
2回目人工授精の体験談はこちら↓
≫流れは知ってるよ!人工授精2回目&精子の運動率改善へのチャレンジ【不妊治療体験談】
各回の詳細とは別に、人工授精の全体の流れについてまとめた記事もありますのでご参考に↓
≫人工授精とは?スケジュールと当日の流れは?費用はどのくらいかかる?【不妊治療体験談】
人工授精3回目の特徴
まず特徴から。
- 子宮内人工授精
- 排卵後に実施
- 精子:SMI値72、62。精子運動率:15.0%→77.7%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール
- 結果:陰性、妊娠できず
子宮内人工授精とは、いわゆる一番スタンダードな人工授精です。
後半で別の手法を使うため、分かるように記載しております。
今回は精子の運動率がダウン( ̄▽ ̄)
濃縮後は過去最高ですが。
この辺りの詳細は後述します。
3回目の人工授精。
そろそろ妊娠するのではないかね(*’ω’*)
そんな淡い期待を抱きながらの挑戦でした。
通院スケジュールと費用
3回目の人工授精の通院頻度と、その周期の合計費用。
通院頻度:1カ月で6回
合計金額:31,330円 (保険適用7,860円、自費23,470円)
通院6回の内容はこちら。
- 通院①4月15日:卵胞の大きさチェック
あれ?小さい?高温期を安定させる薬により生理周期がずれている。4日後に再度、卵胞チェックの内診に(保険:2,260円) - 通院②4月19日:卵胞の大きさチェック
3日後に人工授精実施することが確定(保険:2,000円) - 通院③4月22日:人工授精
排卵済みでした。抗生物質フェロモックス、高温期を安定させるプラノバール処方(自費:22,370円) - 通院④4月29日:hCG注射&点鼻薬
点鼻薬、お尻にhCG注射。(保険:890円) - 通院⑤5月2日:採血&hCG注射
高温期のホルモン値チェック。お尻にhCG注射(保険:1,990円) - 通院⑥5月7日:尿検査による妊娠判定&注射
妊娠しておらず。次回の希望聞かれる。注射。カベルゴリン処方(保険:720円、自費:1,100円)
今回の通院は1カ月で6回。
排卵間近からの2週間に寄っており、この辺りの仕事の調整は大変です。
今回は不妊検査などなかったのに、注射&点鼻薬の通院が入り、6回になってしまいました(^^;
そして今回の高温期を安定させる薬はプラノバール。
また違う薬になりました。
この辺りも名人院長の判断です。
金額に関しては、2021年は人工授精は保険適用外で、助成などもなし( ;∀;)
2022年以降は、費用面ではもっと受けやすくなるはず…!?
ではそれぞれの通院時の具体的な内容をお届けします。
通院①②卵胞の大きさチェック
生理開始日から10日目~12日目に、卵胞チェックのための通院。
私の生理周期は28日間前後。
生理周期の長さが個人によって異なるので、生理周期が長いともう少し後での予約になります。
だいたい排卵の2~3日前のイメージです。
<1回目の通院時>
医師「う~~ん、小さい卵胞が沢山あるな。排卵済み?いや、おそらくこれからかな??排卵済みの可能性も考えて、念のため、本日タイミングをとってください。排卵前の可能性が高いので、4日後また来て、卵胞チェックしましょう。」
高温期を安定させ生理をとめる薬ルトラールを飲んでいたので、そのせいで少し生理が遅くなっております。
<2回目の通院時>
医師「うん、育ってきております!排卵前だったね。」
高温期を安定させる薬ルトラール、強い!
1週間、排卵日がずれました。
3日後に人工授精の予約。
本当は2日後がベストだったかもしれませんが、2日後はどうしても仕事の都合をつけることができず…
今回はタイミングのみでも仕方ないかなと思っておりましたが、3日後でもやってみましょうと判断してもらいました(´▽`)
また前回同様、人工授精当日に向けて説明が書いた紙をもらいます。
- 当日は9時にくること
- 当日の朝できるだけ1時間以内に採取した精子を専用カップに入れて、人肌程度にキープ(タオルくるんでポッケいれるとか)。冷めないように持ってきて。
- 専用カップには、必ず患者名を記載したシールを張ること(間違えたら大変Σ(・ω・ノ)ノ!
- 受付時、渡すこと。
- 精液を調整するのに1時間~2時間かかること
うんうん。
3回目ですが、何度も読みます。
念には念を!
1回目の費用:2,260円(保険)
2回目の費用:2,000円(保険)
通院③人工授精の当日スケジュール
3回目は以下のように行いました。
<人工授精当日の流れ>
- 受付
9時に受付。自宅で朝、専用容器に採取した精液を受付時に渡す。 - 精液調整
1時間、精液を濃縮調整してくれるので待つ。 - 人工授精
今回は1時間後、10時に呼ばれました。人工授精を実施するベットに。
名前を確認され、「内診しますね」
卵胞の状態を確認。「排卵済みですね。」
(あ、やっぱり?前々日夜に排卵チェッカーが陽性になっていたので、おそらく昨日の夜排卵したかな…?)
医師「まだ低温期なので、おそらく排卵直後で問題ないでしょう」
ということで、人工授精を実施しました。
消毒後、管で精液注入。痛みなし。1分くらいで終わる。
5分お尻を高く上げた状態キープ。 - 排卵誘発
念のための排卵誘発で、点鼻薬&お尻にhCG注射。
そして今回の精子の運動状態を教えてもらえます。
う~ん、ちょっと低め※詳細後述
本日の夜か翌日、念のためのタイミングを取るよう指導。
抗生剤のフロモックス&高温期を安定させるプラノバールを処方。 - お会計
人工授精&それに関連する処置は10分以内で終わりますし、痛みも全く感じません。
3回目ももちろん同様、変わらない不動の事実。
人工授精当日から2日間飲むフロモックス処方。
人工授精時、管を子宮に入れているので、炎症防止の抗生剤です。
そして、抗生剤を飲み終わった後の4月25日から10日間飲むように指示をうけたプラノバール。
また新種の薬になります。
プラノバールは人工プロゲステロンとエストロゲンの合剤です。
着床を促すためにも黄体ホルモンを補充してくれます。
1日1回夕食後でOKなのがうれしいところ(´▽`)
これを飲んでいる間は高温期が継続され、生理はきません。
人工授精までしたのだから、少しでも確率を高めるための投薬になります。
今回の費用:22,370円(自費)
※人工授精代、プラノバール代含む
通院④hCG注射&点鼻薬
人工授精7日後あたりのちょうど着床している時期に、点鼻薬、お尻にhCG注射。
hCG注射は受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くし、体温を上げる作用があるため「妊娠を助けるホルモン」といわれます。
人工受精の周期は、タイミング療法のときとは違い、黄体ホルモン補充が都度行われました。
院長注射だったのに、セントで奇跡的に1時間以内で終わりました!
最近、常勤の先生が2名体制になったせいか、ちょっと待ち時間が減っている気がします♪
セントウィメンズは待ち時間のデメリットさえ解消されれば、顧客満足度が爆上がり⤴
今回も、採血は3日後に再度通院。
あれ?なんでだ??
できれば同時に採血してほしかったです。
この辺りの説明はほぼな~し!笑
自ら聞くしかありませんが、聞くタイミングを見失いました。
通院回数はなるべく減らしたい今日この頃…
今回の費用:890円(保険)
通院⑤採血による黄体ホルモン値チェック
人工授精時に毎回実施する高温期の黄体ホルモン値チェックです。
結果は1週間後あたりの診察時に教えてくれます。
今回の結果は以下で、なんとプロゲステロン値に異常あり!
プロゲステロン:8.88 ng/ml(基準値15 ng/ml以上)
え~??低い…
いつも20前後なのに(ー_ー)!!
こんなこともあるのね。
これにより、残りの人工授精はさらに強力な薬に移行します…(笑)
確かに残り3回で妊娠しないと体外受精が視野に入るので、人工授精で可能性が高い場合のなるべく確率を上げる作戦。
本当に妊娠って奇跡ってしみじみ…
あとは、高温期に定番のお尻にhCG注射をぶすっ。
高温期に通院する機会があれば、hCG注射を打ってくれる。
そんな感じ?来るたびお尻にぶすっと注射されております。
とにかく確率を上げるぞ~という意気込みを感じ取れます。
今回の費用:1,990円(保険)
通院⑥尿検査による妊娠判定
人工授精15~17日後に、妊娠判定のためクリニックに行きます。
受付時、尿検査を実施。
しばらくたって診察室に呼ばれ、医師から尿検査の結果を基に妊娠判定。
次回の対応を相談という流れです。
前回、呼ばれるまでドキドキすぎて心臓に悪かったです。
ので、事前に自宅で市販の妊娠検査薬でフライングチェックしました。
結果………真っ白の陰性。
なんども透かして見たけど、真っ白です。
本当にここの判定窓に陽性の線が入る日がくるのかにゃ?
第一子の時の陽性判定、あれは奇跡だったのではなかろうか…
いきたくないな~クリニック、でもいかないとプロラクチンを下げる薬カベルゴリンを処方してもらえないしなぁ。
プロラクチンについての記事はこちら↓
≫低温期での採血&月経血検査で何がわかる?2人目不妊の原因にもなるプロラクチンの測定【女性不妊検査】
足が重たいが、クリニックに向かい妊娠判定しました。
事前に結果は分かっていたので、心は落ち着いて診察を迎えられました。
呼ばれて、医師から告げられた結果はやはり陰性。
医師「今回は残念ながら妊娠しておりませんね。」
ちーん、3回目もダメでした。
今回は精子の運動率も低かったし、私のプロゲステロン値も低かったのでしょうがないかな。
子供は授かりもの。
人間って一人ひとり尊い存在だな、そんなことを考えながら帰宅しました(*^^)
次回はまた生理がきたら、11~12日目で卵胞チェックです。
そして今回はプロゲステロン値が低かったので、この日に注射も実施。
えっ、今日も??
人生でこんなに注射を打ったのは初めてな2021年、ぶすっと。
次回の卵子を、良い卵子にするための注射だそうです。
いつも疑問なのですが、点鼻薬や注射の料金って加算されていない気が…?
注射単独で通院するときはかかりますが、何かの次いでの時は料金がかかっていない気がします。
サービス?謎のセントのシステム、ありがとう(笑)
カベルゴリン処方され、生理が来るのを待つことになりました。
帰宅時、夫に報告。
妊娠したらできなくなることをとことんこの機会にやって楽しも~♪となりました。
ディズニーランド予約して思いっきり楽しもう!
長男とプールに沢山行こう!
いろんな予定をたて、速攻ディズニーランドを予約しました(*´▽`*)
今回の費用:720円(保険)、1,100円(自費)
タイミングと基礎体温
今回の人工授精時のタイミングと、基礎体温の変化はこちら。
20日の夜に排卵チェッカーが陽性になりました。
ただ今回は陽性の線がうっす!っかったです。
タイミング法で使っていた時はもっと濃くバーンと出てたのに…
プロゲステロン値が低かったのも影響している?
22日の朝、人工授精前に排卵済みが確認できているので、おそらく21日に排卵している?
人工授精は22日の朝実施。
22日の朝の基礎体温がまだ低温期ということで排卵直後ではないか?との判断です。
排卵前の夫婦生活のタイミングはばっちりとのこと。
排卵済みなので、本日、もしくは翌日に夫婦生活をおススメしますと指導がありました。
高温期の入りもゆ~っくりな感じ。
プロゲステロンが低いとこうなるのかな??どうかな?
また今回は妊娠の可能性が高いタイミング時に、こちらの妊活ゼリーを採用しております。
この周期は18日、20日のタイミング時。
オーストラリア産の妊活ゼリーです。
- 商品名:Forlife 妊活ゼリー 潤滑ジェル FertilityCare Sperm-safe Personal Lubricant
- 値段:2,390円(2022年4月時点のAmazonの最安値価格)
- 内容量:100g
- 効果:精子に優しいpH、浸透圧に調整し、精子の運動能力を助ける
- 付属品:シリンジ5本付き(現在はシリンジ無しのようです。購入時ご確認ください)
精子の運動を助けてくれるとのこと。
私が購入した時は、チューブが5本ついておりました。
こちらの妊活ゼリーを選んだ理由は、値段が他の製品と比べてそこまで高くなかったことと、レビューで評価が高かったため(妊娠した方のレビューが多かった)ためです。
こんな白い箱に入っております。
配達時の外装は、品名含めて何か分からないようになっており安心です。
今後も、可能性が高いタイミング時には使用する予定です。
Amazonで2,390円(送料無料)で購入しました。
楽天やYahoo!でも同じものは売っていましたが、当時は他では3,000円以上で売られておりました。
輸入品になるので、値段が出品者によって跳ね上がります。
お気を付けくださいませ(∩´∀`)∩
使い心地は特に悪くもなく、良くもなく。
何も変わらない感じです。
お試ししやすい価格なので、興味ある方は試してみるのも◎
また、毎回悩みの禁欲期間について。
今回は人工授精前の禁欲期間の3日間が確保できず。
排卵するかな~と思っていたらまだまだだよ~となり、結局1日間しか開けられませんでした。
いやぁ~、今回は難しかった!
もう少し詳しく、精子の運動率について考察します。
精子の運動率を考察する
今回の精液検査の結果を考察していきます。
人工授精は毎回、精液検査結果を教えてくれます。
夫の場合、基本的に運動率が低めです。
<3回目人工受精時の精液検査>
項目 | 濃縮前 | 濃縮後 | 基準値 |
---|---|---|---|
精液量 | 2.4ml | 2.0ml以上 | |
精子濃度 | 6,580万/ml | 12,843万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 15.0% | 77.7% | 50%以上 |
高速直進精子 | 4.0% | 25%以上 | |
SMI値 | 72、62 | 100以上 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
セントウィメンズクリニックでは「SMI値」を重視します。
客観的に精子の運動率を数値化できる指標のようです。
今回は80以下のSMI値に戻ってしまい、高速直進精子の割合も低かったです。
ただもともとの数が多かったので、濃縮後の運動率は77.7%!
頑張りました(*´▽`*)
初診時の精液検査からの変化です。
項目 | 初診時 精液検査 | 人工授精1 ※濃縮前 | 人工授精2 ※濃縮前 | 人工授精3 ※濃縮前 | 基準値 |
---|---|---|---|---|---|
精液量 | 3.0ml | 2.0ml | 3.4ml | 2.4ml | 2.0ml以上 |
精子濃度 | 5,104万/ml | 2,802万/ml | 3,378万/ml | 6,580万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 23.0% | 22.9% | 27.7% | 15.0% | 50%以上 |
高速直進精子 | 6.7% | 12.1% | 9.3% | 4.0% | 25%以上 |
SMI値 | 82、96 | 76 | 110 | 72、62 | 100以上 |
禁欲期間 | ー | 1日間 | 3日間 | 1日間 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
このときの条件は以下。
- タイミング:人工授精前の禁欲期間1日
- 夫用サプリメント:コエンザイムQ10
サプリメント:コエンザイムQ10
マイプロテインという通販サイトで購入したものです。
今回はコエンザイムQ10をサプリメントで補いました。
この辺りは1個ずつサプリメントを試しておりました。
このサプリメントというよりも、人工授精までの禁欲期間が1日間というのが大きい気もします。
次回もまた数値改善のチャレンジです(*´▽`*)
まとめ
人工授精3回目のまとめです。
- 通院頻度:1カ月で6回
- 合計金額:31,330円 (保険適用7,860円、自費23,470円)
- 子宮内人工授精
- 排卵後に実施
- 精子:SMI値72、62。精子運動率:15.0%→77.7%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール
- 高温期のプロゲステロン値が低かった
- 結果:陰性、妊娠できず
以上、3回目の人工授精について体験談をまとめました。
次に実施した第4回目の人工授精のレポートはこちら↓
≫そろそろ妊娠したい…4回目の人工授精&精子の運動率改善へのチャレンジ【不妊治療体験談】
妊活・不妊治療のまとめ記事はこちら↓
≫タイミング法・人口受精からの妊娠★2人目不妊治療の体験談【まとめ】
人工授精の流れについてまとめた記事はこちら↓
≫人工授精とは?スケジュールと当日の流れは?費用はどのくらいかかる?【不妊治療体験談】
注意
妊活・不妊治療は個人差があります。
それぞれの方の状況によって、対応方法が大きく異なってきます。
本記事はあくまで参考程度でお願い致します。
詳細は担当医にご相談くださいませ(´▽`)
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