いよいよ5回目の人工授精を実施しました。
精子の運動率が基本低め、でも低すぎて可能性ゼロというわけではないということで、人工授精を実施する運びとなっております。
人工授精は毎回、精子の運動率を測定してもらえます。
精子の運動率は、毎回数値を見て夫がかなり試行錯誤してくれました。
この記事では5回目の人工授精の体験談と、精子の運動率改善の試行錯誤についてまとめていきます。
4回目人工授精の体験談はこちら↓
各回の詳細とは別に、人工授精の全体の流れについてまとめた記事もありますのでご参考に(≧▽≦)↓
≫人工授精とは?スケジュールと当日の流れは?費用はどのくらいかかる?【不妊治療体験談】
人工授精5回目の特徴
まず特徴から。
- 卵管内人工授精
- 排卵前に実施
- 精子:SMI値 186.2。精子運動率 49.0%→91.2%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン
- 結果:陰性、妊娠できず
5回目から卵管内人工授精です。
子宮内ではなく、排卵する片方の卵管に、精子を集中させた人工受精になります。
また、今回の精子の運動率(SMI値)がなんとなんと過去最高!
基準値を大きく超え、優良になりましたヾ(≧▽≦)ノ
この辺りの詳細は後述します。
5回目の人工授精。
これはいよいよ体外受精??という考えもちらつきながら。
卵管内という初めての挑戦&まだ卵管造影検査のゴールデン期内、そして精子のSMI値の過去最高!という結果に希望を抱き挑みました(≧▽≦)
通院スケジュールと費用
5回目の人工授精の通院頻度と、その周期の合計費用。
通院頻度:1カ月で5回
合計金額:41,540円 (保険適用6,640円、自費34,900円)
通院5回の内容はこちら。
- 通院①6月18日:卵胞の大きさチェック
人工授精日を翌々日に確定(保険:2,270円) - 通院②6月20日:人工授精
卵管内人工授精。排卵直前で卵胞26㎜。日曜の夜20時予約。お尻にhCG注射、点鼻薬。抗生物質フェロモックス処方(自費:23,840円) - 通院③6月22日:排卵チェック
排卵済み。点鼻薬。高温期を安定させるプラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン処方(保険:1,860円、自費:9,960円) - 通院④6月28日:採血
高温期のホルモン値チェックのため採血(保険:1,900円) - 通院⑤7月6日:尿検査による妊娠判定
妊娠しておらず。カベルゴリン処方(保険:610円、自費:1,100円)
今回の通院は1カ月で5回。
前回から高温期を安定させる超強力なルテウム膣座薬を使用。
金額に関しては、2021年は人工授精は保険適用外で、助成などもなし( ;∀;)
2022年以降は、費用面ではもっと受けやすくなるはず…!?
ではそれぞれの通院時の具体的な内容をお届けします。
通院①卵胞の大きさチェック
生理開始日から10日目~12日目に、卵胞チェックのための通院。
私の生理周期は28日間前後。
生理周期の長さが個人によって異なるので、生理周期が長いともう少し後での予約になります。
だいたい排卵の2~3日前のイメージです。
人工授精日を翌々日に確定。
翌々日なので、排卵を40時間内に誘発するhCG注射や点鼻薬は無しです。
翌々日は日曜日なのですが、その時がベストのタイミングとのことで実施していただけます。
人工授精は、いつも朝一の9時予約ですが、日曜日の場合は20時予約。
日曜日の20時!?
院長はほんとに休みなしです。
あの小さめな声は省エネ運転なのかもしれません。
いや違うか。
看護師さんには怒鳴ったりしますので、そこでエネルギーは使われておる。
休みが少なすぎて、短時間でも安眠できるナポレオンピローを開発してしまったほど(笑)
いずれにせよ、ベストなタイミングで人工授精できるのは、患者からすると本当にありがたいですm(__)m
また人工授精当日に向けて説明が書いた紙をもらいます。
今回は日曜日の20時予約ということで少し内容が違いました。
- 当日は20時にくること
- 日曜祝日は院内採取不可なこと。
- 当日1時間以内に採取した精子を専用カップに入れて、人肌程度にキープ(タオルくるんでポッケいれるとか)。冷めないように持ってきて。
- 専用カップには、必ず患者名を記載したシールを張ること(間違えたら大変Σ(・ω・ノ)ノ!
- 受付時、渡すこと。
- 精液調整は洗浄濃縮法のみ。1時間~2時間かかること
だいたい一緒ですが、予約が私の場合は20時なのと、必ず精液は院内採取できないことが違いました。
普段から持参しているので、そこはいつも通り。
あと、少しおもしろいポイントがありました。
ちょっとここでは書けません(∩´∀`)∩
どうしても精子を持参できない場合の打開策が記載されていました。
セントで日曜祝日に人工受精する方は、もらえる説明資料を楽しみにしてください。
そして、またまた予約から2時間以内に終了~♪
しかも院長ではない方の常勤の先生は、とても質問しやすい優しい先生です。
少し人づきあいが苦手だが名人かつ熱心な院長と、話しやすい優しい先生の常勤2人態勢。
待ち時間も減るし、的確な処置とアドバイス&質問も気軽にできるようになり、セントの顧客満足度急上昇です⤴
名人院長は、良き相棒を見つけました。
今回の費用:2,270円(保険)
通院②人工授精の当日スケジュール
5回目は以下のように行いました。
<人工授精当日の流れ>
- 受付
20時に受付。専用容器に採取した精液を受付時に渡す。 - 精液調整
1時間、精液を濃縮調整してくれるので待つ。 - 人工授精
21時半に呼ばれまました。
今回は日曜日なので、内診台で人工授精実施するため、いつもの内診台へ。
名前を確認され、内診卵胞の状態を確認。
名人院長「卵胞26㎜、排卵直前です。」
消毒後、管で精液注入。卵管内人工授精。
排卵する側の卵管入口付近に注入(しているらしい)。今までの人工授精と変わらず。
痛みなし。2分くらい?いつもより若干長いかな??
「本日、多少出血する可能性があります。」といわれました。
5分お尻を高く上げた状態キープ。 - 排卵誘発
念のための排卵誘発で、点鼻薬&お尻にhCG注射。
そして今回の精子の運動状態を教えてもらえます。
いい感じです。※詳細後述
本日の夜、排卵を促すためにタイミングを取るよう指導。
抗生剤のフロモックスを処方。 - お会計
排卵直前とのことで26㎜の卵胞。
ベストタイミングです。
初めての卵管内人工授精。
処置は多少長いかな?というくらいでほとんど変わりません。
人工授精&それに関連する処置は10分以内で終わりますし、痛みも全く感じません。
これも名人院長の腕前により??
卵管内人工授精について、久永婦人科クリニックの画像が分かりやすかったので、使わせて頂きました。
1~4回目に実施した子宮内人工授精(いわゆる普通の人工授精)は、子宮内に精子を注入します。
卵管内人工授精も、子宮内に注入しますが、排卵する側の卵管入口に向けて注入します。
いつもより出血の可能性があると言われましたが、自宅でちょっとピンクおり?が出たくらいでした。
お尻にhCG注射、点鼻薬。
人工授精当日から2日間飲むフロモックス処方。
人工授精時、管を子宮に入れているので、炎症防止の抗生剤です。
本日の夜、排卵誘発のためにタイミングを取ってくださいといわれたのですが、帰宅時22時半。
さすがにちょっと疲れたねということで、翌日タイミングを取りました。
今回の精子の数値はとても良かったです。
今まで史上最強の運動率!
いろんな条件がそろっている中で、妊娠する確率は一番高いはず!?
これは行けるのではないか~い(∩´∀`)∩
うきうきスキップして帰りたかったですが、スキップすると出てきちゃうかもしれないので、ゆっくり歩いて帰宅しました。
今回の費用:23,840円(自費)
卵管内人工授精は追加料金がかかると説明資料には記載されていましたが、加算されていたのは時間外料金のみ??
そこまで追加で金額が跳ね上がる印象はありませんでした。
他院の料金などを見ると、やはりセントは良心的です。
ありがたい(´▽`)
通院③排卵チェック
人工授精の2日後の内診で排卵チェックです。
排卵済み。
点鼻薬をして終了。
そして、抗生剤を飲み終わった後の6月23日から10日間飲むように指示をうけたプラノバール。
こちらは前回と同じ。
プラノバールは人工プロゲステロンとエストロゲンの合剤です。
着床を促すためにも黄体ホルモンを補充してくれます。
さらに、超強力な薬、ルテウム膣用坐剤。
黄体ホルモン(プロゲステロン)剤です。
飲むのではなく、膣に挿入します。
タンポンのようなイメージです。
これが超強力。
そして保険適用外で自費。お高い。
1個1,000円くらいして、10日間服用するので、1万円弱かかります。
出てきたらもったいない(*’ω’*)ので、寝る前に使います。
体外受精になる前になんとか確率を上げていく!
そんなこんなで4回目から登場です。
そしてこのルテウム膣用坐剤、血液が固まりやすくなるので、血液サラサラにする小児用バファリンも併用して飲みます。
ルテウム膣用座薬が強いからか、ルテウム膣用坐剤を服用中は注射が無くなります。
今回の費用:1,860円(保険)、9,960円(自費、ルテウム坐剤分)
通院④採血による黄体ホルモン値チェック
人工授精時に毎回実施する高温期の黄体ホルモン値チェックです。
結果は1週間後あたりの診察時に教えてくれます。
今回の結果は以下で、はやり高めのプロゲステロン値でした。
プロゲステロン:32.3 ng/ml(基準値15 ng/ml以上)
何にも服用しないと20前後、高温期を安定させる薬でも20前後で変わらず。
前回はおなじルテウム坐剤を使って35。
おそらく薬はだんだん体に慣れていき、効果は薄れていくのかな?
多少落ちたもののルテウム膣坐剤はの効果は変わらず絶大。
精子の運動率も良かったし、プロゲステロン値もものすごく高いし、卵管内人工授精だし、人工授精のタイミングも排卵直前でばっちりだったし、卵管造影後のゴールデン期間だし…
今までの中で、妊娠する確率的にはおそらくマックス!!
これは結果を期待しないではいられません( ̄▽ ̄)
今回の費用:1,900円(保険)
通院⑤尿検査による妊娠判定
人工授精15~17日後に、妊娠判定のためクリニックに行きます。
受付時、尿検査を実施。
しばらくたって診察室に呼ばれ、医師から尿検査の結果を基に妊娠判定。
次回の対応を相談という流れです。
もう定番の事前の市販の検査薬セルフフライングチェックを実施しました。
今回は条件が良すぎる……
期待度マックス…
結果………………またまた真っ白の陰性。
だめかぁ…
さすがに今回はがっくしでした。
条件は間違いなく今まで最高に揃っていました。
本当に確率だけでは語れないのが妊娠。
子供ができる奇跡。
努力ではなんともならない大きな自然?生命の力?
ずごごご~っと圧倒されました。
クリニックへ行くときはすでに少しピンク色の少量出血。
生理がきそうでリセットフラグばりばりでございます。
クリニックで尿検査を提出。
診察時、優しい方の先生が残念そうに「残念ながら…今回は妊娠してません」
と伝えてくれました。
「次回、人工授精する前に子宮鏡検査をしましょう」
「子宮鏡検査と一緒に、子宮内膜組織検査もします」
(あっ、これも卵管造影と同じ噂の痛いやつ!!)
人工授精の回数が5,6回になってくると、その影響で子宮内に炎症がないか、その他子宮内に大きな問題がないか調べるため、子宮鏡検査を実施するとセントのHPに記載されていました。
生理が終わっていそうな低温期時期にということで7月15日11時半に予約をとりました。
子宮鏡検査についての説明資料をもらいました。
卵管造影検査のときと同じ資料です。
- 当日は朝食後は何も食べないこと。気分悪くなって嘔吐する可能性があるため(ひえ~)
- 終了後タンポンを入れます
カベルゴリン処方され、生理が来るのを待つことになりました。
今回の費用:610円(保険)、自費:1,100円(自費)
※妊娠判定は保険適用外で自費
タイミングと基礎体温
今回の人工授精時のタイミングと、基礎体温の変化はこちら。
20日21時半に排卵直前で人工授精。
22日に排卵済みが確認済み。
おそらく排卵日は21日だと思われます。
禁欲期間が3日間とれました!
結果、精子の運動率が史上最強に(∩´∀`)∩
もう少し詳しく、精子の運動率について考察します。
精子の運動率を考察する
今回の精液検査の結果を考察していきます。
人工授精は毎回、精液検査結果を教えてくれます。
夫の場合、基本的に運動率が低めです。
しか~し今回は…
<5回目人工受精時の精液検査>
項目 | 濃縮前 | 濃縮後 | 基準値 |
---|---|---|---|
精液量 | 3.0ml | 2.0ml以上 | |
精子濃度 | 2,385万/ml | 11,625万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 49.0% | 91.2% | 50%以上 |
高速直進精子 | 12.0% | 25%以上 | |
SMI値 | 186.2 | 100以上 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
セントウィメンズクリニックでは「SMI値」を重視します。
客観的に精子の運動率を数値化できる指標のようです。
今回のSMI値は186!
なんと!優良です。
運動率ももうちょっとで基準値50%超え。
濃縮すると91%もありました。
高速直進精子は少ないですが、すごいっ!!
こんなに上がるものなんだと、夫婦で喜びました♪
初診時の精液検査からの変化です。
項目 | 初診時 精液検査 | 人工授精1 ※濃縮前 | 人工授精2 ※濃縮前 | 人工授精3 ※濃縮前 | 人工授精4 ※濃縮前 | 人工授精5 ※濃縮前 | 基準値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
精液量 | 3.0ml | 2.0ml | 3.4ml | 2.4ml | 2.1ml | 3.0ml | 2.0ml以上 |
精子濃度 | 5,104万/ml | 2,802万/ml | 3,378万/ml | 6,580万/ml | 5,362万/ml | 2,385万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 23.0% | 22.9% | 27.7% | 15.0% | 24.0% | 49.0% | 50%以上 |
高速直進精子 | 6.7% | 12.1% | 9.3% | 4.0% | 6.4% | 12.0% | 25%以上 |
SMI値 | 82、96 | 76 | 110 | 72、62 | 54 | 186.2 | 100以上 |
禁欲期間 | ー | 1日間 | 3日間 | 1日間 | 1日間 | 3日間 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
このときの条件は以下。
- タイミング:人工授精前の禁欲期間3日
- 夫用サプリメント:コエンザイムQ10、OPTIZINC
SMI値が100を超えたのは2回。
どちらも禁欲期間が3日間取れています。
サプリメントも夫的には良かったかも!とのこと。
まずは前回と同じコエンザイム。
サプリメント:コエンザイムQ10
マイプロテインという通販サイトで購入したものです。
そして今回は亜鉛を追加しました。
アイハーブスというサイトで購入したものです。
夫的にはこの亜鉛が一番効果があるかもとのこと。
前回の反省を踏まえ、禁欲期間が3日間開けられたのと、コエンザイム、亜鉛サプリがマッチしました。
次回はPQQとコエンザイムを併用してみる作戦。
禁欲期間は運よく調整できればうれしい(∩´∀`)∩
まとめ
人工授精5回目のまとめです。
- 通院頻度:1カ月で5回
- 合計金額:41,540円 (保険適用6,640円、自費34,900円)
- 卵管内人工授精
- 排卵前に実施
- 精子:SMI値 186.2。精子運動率 49.0%→91.2%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン
- 結果:陰性、妊娠できず
次は第6回目の人工授精のレポート。
まとめたらアップします。
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注意
妊活・不妊治療は個人差があります。
それぞれの方の状況によって、対応方法が大きく異なってきます。
本記事はあくまで参考程度でお願い致します。
詳細は担当医にご相談くださいませ(´▽`)
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