「人工授精は6回目で終わりにする。」
人工授精のスタート時、夫婦で決めていました。
いよいよ最後6回目の人工授精を体験談です。
精子の運動率が基本低め、でも低すぎて可能性ゼロというわけではないということで、人工授精を実施する運びとなっております。
人工授精は毎回、精子の運動率を測定してもらえます。
精子の運動率は、数値を見て夫がかなり試行錯誤してくれました。
この記事では6回目の人工授精の体験談と、精子の運動率改善の試行錯誤についてまとめていきます。
5回目人工授精の体験談はこちら↓
各回の詳細とは別に、人工授精の全体の流れについてまとめた記事もありますのでご参考に(≧▽≦)↓
≫人工授精とは?スケジュールと当日の流れは?費用はどのくらいかかる?【不妊治療体験談】
人工授精6回目の特徴
まず特徴から。
- 卵管内人工授精
- 排卵前に実施
- 精子:SMI値 34、40。精子運動率 20.5%→65.9%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン
- 結果:陰性、妊娠できず(自宅でのフライング検査、若干陽性)
5、6回目と卵管内人工授精を実施しています。
子宮内ではなく、排卵するほうの卵管に集中させた人工受精になります。
そして今回は、精子の運動率(SMI値)が、過去最低に下がってしまいました( ̄▽ ̄)
この辺りの詳細は後述します。
6回目の人工授精。
これがダメだったら、体外受精。
通院の回数が増えるよね、果たして今の仕事と両立してできるか??
しかし年齢が上がっていけばその分妊娠しにくくなっていくので、確率が高いうちにステップアップしたほうが良いよね??
ど、どうしよ…
とりあえず、前回の人工授精で精子の運動率は最高だったし、今回も卵管内人工授精で精子をサポートしてくれる。
まだ卵管造影検査のゴールデン期内&子宮鏡検査を実施したばかりでその点でも多少妊娠しやすくなっている?
希望をもってドキドキしながら挑んだ6回目の人工授精体験談です。
通院スケジュールと費用
6回目の人工授精の通院頻度と、その周期の合計費用。
通院頻度:1カ月で5回
合計金額:36,000円 (保険適用4,210円、自費31,790円)
通院5回の内容はこちら。
- 通院①7月15日:卵胞の大きさチェック
子宮鏡検査日だったので同時に卵胞チェック。人工授精日を4日後に確定(費用は子宮鏡検査のみ) - 通院②7月19日:人工授精
卵管内人工授精。排卵直前で卵胞21㎜。お尻にhCG注射、点鼻薬。抗生物質フェロモックス処方(自費:20,730円) - 通院③7月21日:排卵チェック
排卵済み。点鼻薬。高温期を安定させるプラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン処方(保険:1,860円、自費:9,960円) - 通院④7月27日:採血
高温期のホルモン値チェックのため採血(保険:1,740円) - 通院⑤8月3日:尿検査による妊娠判定
妊娠しておらず。カベルゴリン処方(保険:610円、自費:1,100円)
今回の通院は1カ月で5回。
前回から高温期を安定させる超強力なルテウム膣座薬を使用。
金額に関しては、2021年は人工授精は保険適用外で、助成などもなし( ;∀;)
2022年以降は、費用面ではもっと受けやすくなるはず…!?
ではそれぞれの通院時の具体的な内容をお届けします。
通院①卵胞の大きさチェック
生理開始日から10日目~12日目に、卵胞チェックのための通院。
私の生理周期は28日間前後。
生理周期の長さが個人によって異なるので、生理周期が長いともう少し後での予約になります。
だいたい排卵の2~3日前のイメージです。
今回は子宮鏡検査日に同時に卵胞チェック。
人工授精日を4日後に確定させました。
子宮鏡検査については別記事で。
また人工授精当日に向けて説明が書いた紙をもらいます。
- 当日9時にくること
- 当日1時間以内に採取した精子を専用カップに入れて、人肌程度にキープ(タオルくるんでポッケいれるとか)。冷めないように持ってきて。
- 専用カップには、必ず患者名を記載したシールを張ること(間違えたら大変Σ(・ω・ノ)ノ!
- 受付時、渡すこと。
- 精液調整に1時間~2時間かかること
6回目の説明資料をもらうことになるとは…
あっという間に半年がたちました。
月日は無情です(;・∀・)
今回の費用:ー
※子宮鏡検査と一緒に実施したので、卵胞チェック事態の費用は発生していません。
通院②人工授精の当日スケジュール
6回目は以下のように行いました。
<人工授精当日の流れ>
- 受付
9時に受付。専用容器に採取した精液を受付時に渡す。 - 精液調整
1~2時間、精液を濃縮調整してくれるので待つ。 - 人工授精
12時に呼ばれまました。
人工授精を実施する部屋のベットで待機。
名前を確認され、内診卵胞の状態を確認。
名人院長「排卵前ですね。卵胞21㎜です。」
消毒後、管で精液注入。卵管内人工授精。
排卵する側の卵管入口付近に注入(しているらしい)。今までの人工授精と変わらず。
痛みなし。2分くらい?いつもより若干長いかな??
「本日、多少出血する可能性があります。」といわれました。
5分お尻を高く上げた状態キープ。 - 排卵誘発
念のための排卵誘発で、点鼻薬&お尻にhCG注射。
そして今回の精子の運動状態を教えてもらえます。
今回はなんと過去最低Σ(・ω・ノ)ノ!※詳細後述
本日の夜、排卵を促すためにタイミングを取るよう指導。
抗生剤のフロモックスを処方。 - お会計
今回はだいぶ精子の調整に時間がかかりました。
調整後の運動率の変化は大きかったです。
それかたまたまものすごく混んでいた??
そして、2回目の卵管内人工授精。
今回も処置は多少長いかな?というくらいでほとんど変わりません。
人工授精&それに関連する処置は10分以内で終わりますし、痛みも全く感じません。
卵管内人工授精について、久永婦人科クリニックの画像が分かりやすかったので、使わせて頂きました。
1~4回目に実施した子宮内人工授精(いわゆる普通の人工授精)は、子宮内に精子を注入します。
卵管内人工授精も、子宮内に注入しますが、排卵する側の卵管入口に向けて注入します。
いつもより出血の可能性があると言われましたが、今回は自宅でほんのすこ~~し鮮血が出たくらいでした。
お尻にhCG注射、点鼻薬。
人工授精当日から2日間飲むフロモックス処方。
人工授精時、管を子宮に入れているので、炎症防止の抗生剤です。
本日の夜、排卵誘発のためにタイミングを取ってくださいとのことを伝えられ、終了。
今回の費用:20,730円(自費)
今回も卵管内人工授精でしたが、あれ??6回の人工授精の中で一番お買い得??
6回目割引??
料金体系は不明ですが、いづれにせよ他院に比べると良心的な金額です(´▽`)
通院③排卵チェック
人工授精の2日後の内診で排卵チェックです。
排卵済み。
点鼻薬をしました。
そして、抗生剤を飲み終わった後の7月22日から10日間飲むように指示をうけたプラノバール。
プラノバールは人工プロゲステロンとエストロゲンの合剤です。
着床を促すためにも黄体ホルモンを補充してくれます。
さらに、超強力な薬、ルテウム膣用坐剤。
黄体ホルモン(プロゲステロン)剤です。
飲むのではなく、膣に挿入します。
タンポンのようなイメージです。
これが超強力。
そして保険適用外で自費。お高い。
1個1,000円くらいして、10日間服用するので、1万円弱かかります。
出てきたらもったいない(*’ω’*)ので、寝る前に使います。
体外受精になる前になんとか確率を上げていく!
そんなこんなで4回目から登場です。
そしてこのルテウム膣用坐剤、血液が固まりやすくなるので、血液サラサラにする小児用バファリンも併用して飲みます。
ルテウム膣用座薬が強いからか、ルテウム膣用坐剤を服用中は高温期の注射が無くなります。
今回の費用:1,860円(保険)、9,960円(自費、ルテウム坐剤分)
通院④採血による黄体ホルモン値チェック
人工授精時に毎回実施する高温期の黄体ホルモン値チェックです。
結果は1週間後あたりの診察時に教えてくれます。
今回の結果は以下で、はやり高めのプロゲステロン値でした(^^)v
プロゲステロン:28.7 ng/ml(基準値15 ng/ml以上)
何にも服用しないと20前後、高温期を安定させる薬でも20前後で変わらず。
ルテウム坐剤を使って35(前々回)→32(前回)→28(今回)。
おそらく薬はだんだん体に慣れていき、効果は薄れていくのかな?
多少落ちたもののルテウム膣坐剤はの効果は変わらず絶大。
ホルモン値はとりあえず大丈夫そうです。
そして、この時に子宮鏡検査の結果も聞きました。
「問題はなし」とのことで一安心(^^)
結果についての詳細は、子宮鏡検査の記事にてまとめております。
今回の費用:1,740円(保険)
通院⑤尿検査による妊娠判定
人工授精15~17日後に、妊娠判定のためクリニックに行きます。
受付時、尿検査を実施。
しばらくたって診察室に呼ばれ、医師から尿検査の結果を基に妊娠判定。
次回の対応を相談という流れです。
もう定番の事前の市販の検査薬セルフフライングチェックを実施しました。
今回だめだったら体外受精……
はたして仕事しながらやり切れるのか、でも年齢的にもそろそろ…
しかし今回の精子の運動率(SMI値)は人工授精で妊娠できる基準値をはるかに下回っている…
子宮鏡検査は問題なかったし、検査後は妊娠しやすいっていうし…
いろんな想いでどっきどっきの中、検査しました。
結果………………あれ??
今までどんなに透かしても真っ白だった妊娠検査薬にうっすら線が…!!!!!
本当にうっすらですが、なんかある!?
もちろん、今回はフライング検査ですので正確ではありません。
それに、この程度の判定線は説明書には陰性とかいてあります。
でも今まで本当に何もなかったところに、う~っすらう~っすら線がある。
わー!!
これはうれしくなってしまします。
期待せずにはいられません( ̄▽ ̄)
クリニックで尿検査を提出。
6回目の人工授精なので、妊娠していなかった時に今後を相談したく、院長でお願いしました。
待ち時間がかかってしまいますが、次回をどうするか自分の中でまだ整理ができていなかったため。
呼ばれました。
どきどきどきどき…
名人院長「残念ながら…今回は妊娠してません」
(えっ…えっとあれあれ???)
真っ白の陰性の妊娠検査薬でした。
がびーんΣ(・ω・ノ)ノ!
名人院長「さてっ。」
院長が今までの診察結果をば~~~っと見てくれています。
今回はフライングで初めての若干陽性だったので、もしかしたら妊娠している??
ダメだとしても、前々回みたいに少しだけクリニックの検査薬で陽性になっている??
なんて期待していたので、おそらく自分の中で次回から体外受精の決意ができておりませんでした。
私「まだ体外受精に踏み切れないです…」
うぎゃーっ、とっさに答えてしまいました。
最初に夫婦で、6回人工授精して、ダメだったら体外受精と決めていたのですが(^^;
名人医師「人工授精は6回と決まっていません。8回くらいで妊娠する方もおりますし。全然問題ないですよ~、それなら、次回も人工授精を試してみましょうかね。」
とても優しくこちらの様子を見ながら答えてくれました。
名人院長らしからぬ…!笑
名人「ただ、次回の周期がクリニックのお盆休み期間に重なる可能性が高いので、その時はタイミング法になります」
セントウィメンズはめったに休まないのですが、お盆休み期間のみ長期の休みになります。
カベルゴリン処方され、生理が来るのを待つことになりました。
生理が来たタイミングで、クリニックに電話し、電話越しで次回人工授精、もしくはタイミングか相談する流れになりました。
今回の費用:610円(保険)、自費:1,100円(自費)
※妊娠判定は保険適用外で自費
タイミングと基礎体温
今回の人工授精時のタイミングと、基礎体温の変化はこちら。
19日に排卵前、人工授精。
21日に排卵済みが確認済み。
おそらく排卵日は20日だと思われます。
今回は禁欲期間が2日間でした。
少し反省点ですが、禁欲期間は多少長めのほうがよかったので、最低3日間。
今回は事前に人工授精日が確定していたので、4日間くらいに調整すればよかったです(*´Д`)
もう少し詳しく、精子の運動率について考察します。
精子の運動率を考察する
今回の精液検査の結果を考察していきます。
人工授精は毎回、精液検査結果を教えてくれます。
夫の場合、基本的に運動率が低めです。
<6回目人工受精時の精液検査>
項目 | 濃縮前 | 濃縮後 | 基準値 |
---|---|---|---|
精液量 | 3.2ml | 2.0ml以上 | |
精子濃度 | 3,169万/ml | 46,463万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 20.5% | 65.9% | 50%以上 |
高速直進精子 | 9.5% | 25%以上 | |
SMI値 | 34、40 | 100以上 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
セントウィメンズクリニックでは「SMI値」を重視します。
客観的に精子の運動率を数値化できる指標のようです。
今回のSMI値は34と40。
これは顕微授精をしないと妊娠できない運動率です。
前回は186と過去最高を叩き出し、今回は過去最低を叩き出してしまいました。
精子の運動率は本当にこんなに上下するのねっΣ(・ω・ノ)ノ!
夫婦で驚きです。
初診時の精液検査からの変化です。
項目 | 初診時 精液検査 | 人工授精1 ※濃縮前 | 人工授精2 ※濃縮前 | 人工授精3 ※濃縮前 | 人工授精4 ※濃縮前 | 人工授精5 ※濃縮前 | 人工授精6 ※濃縮前 | 基準値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
精液量 | 3.0ml | 2.0ml | 3.4ml | 2.4ml | 2.1ml | 3.0ml | 3.2ml | 2.0ml以上 |
精子濃度 | 5,104万/ml | 2,802万/ml | 3,378万/ml | 6,580万/ml | 5,362万/ml | 2,385万/ml | 3,169万/ml | 2,000万/ml以上 |
運動率 | 23.0% | 22.9% | 27.7% | 15.0% | 24.0% | 49.0% | 20.5% | 50%以上 |
高速直進精子 | 6.7% | 12.1% | 9.3% | 4.0% | 6.4% | 12.0% | 9.5% | 25%以上 |
SMI値 | 82、96 | 76 | 110 | 72、62 | 54 | 186.2 | 34、40 | 100以上 |
禁欲期間 | ー | 1日間 | 3日間 | 1日間 | 1日間 | 3日間 | 2日間 |
※基準値はセントウィメンズクリニック資料より
このときの条件は以下。
- タイミング:人工授精前の禁欲期間2日
- 夫用サプリメント:コエンザイムQ10、PQQ
今回のサプリメント。
まずは前回と同じコエンザイム。
サプリメント:コエンザイムQ10
マイプロテインという通販サイトで購入したものです。
そして今回は数値が良かった2回目の人工受精時に飲んでいたPQQ。
今回は過去最低のSMI値になってしまいました。
一番の大きな原因は夫の場合は、おそらく禁欲期間。
中3日間はほしいところ。
もしかしたらもう少し長い方が良いかもしれないので中4日間で調整できれば良かったです( ̄▽ ̄)
これは後から見返したときの反省点。
次回はタイミング法になりそう。
これで授かれなかったら体外へステップアップ予定。
人工授精6回実施しても妊娠できなかったし、タイミング法は1年以上試していたので望みは薄いですが…
精子の運動率についてのデータはある程度揃ったので、それを活かして望みと全力をかけます。
次回のタイミング時の作戦。
禁欲期間は3日間以上。
サプリメントは三種類全部!笑
まとめ
人工授精6回目のまとめです。
- 通院頻度:1カ月で5回
- 合計金額:36,000円 (保険適用4,210円、自費31,790円)
- 卵管内人工授精
- 排卵前に実施
- 精子:SMI値 34、40。精子運動率 20.5%→65.9%(濃縮後)
- 高温期を安定させる薬:プラノバール、ルテウム膣座薬&小児用バファリン
- 結果:陰性、妊娠できず(自宅でのフライング検査、若干陽性)
この次は人工受精をもう1回実施する予定でしたが、クリニックがお盆休みのため、1周期オリジナルのタイミング法に戻ります。
まとめたらアップします。
妊活・不妊治療のまとめ記事はこちら↓
≫タイミング法・人口受精からの妊娠★2人目不妊治療の体験談【まとめ】
人工授精の流れについてまとめた記事はこちら↓
≫人工授精とは?スケジュールと当日の流れは?費用はどのくらいかかる?【不妊治療体験談】
注意
妊活・不妊治療は個人差があります。
それぞれの方の状況によって、対応方法が大きく異なってきます。
本記事はあくまで参考程度でお願い致します。
詳細は担当医にご相談くださいませ(´▽`)
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